50歳から始める資格勉強

無資格未経験でビルメン転職決意したおじさんの日記

そうだ、ビルメンになろう。

転職しようと思ったきっかけ

私が30年務めた自動車部品メーカーを退職しようと思ったのはコロナ禍以前の2019年10月のことでした。「セカンドキャリア」、会社で45歳以上を対象に早期退職制度の利用者を募っていたのです。

かつては花形産業とも呼ばれた自動車メーカー、昨今の没落っぷりは目に余るものがあります。車なんてぜいたく品ですし、まだ乗れるのに今どき3年や5年のスパンで新車に買い替える人も少ないですよね?

1日8時間分の仕事が確保できない「ケツ切れ」の状態が長く続いていました。車を作っても売れないから、定時前に工場の操業を止めてしまうのです。

これからの世代は65歳まで働かないと厚生年金は満額支給されません。繰り上げ受給などという60歳から年金支給される制度もありますがそもそも受給年齢繰り上げたのは誰なんだっていう。

60歳過ぎても希望すれば仕事を続けられる嘱託制度もありましたが、「契約更新するの?しないよね?」等上司からプレッシャーをかけられる先輩諸氏の姿からここで働けるのは定年までだなと思っておりました。

定年後、年金受給年齢まで何をやるか、文字通り死活問題です。そんな矢先の早期退職者募集です。退職金も割り増し支給されると聞いてセカンドキャリア利用に手を上げました。

さて何やろう?

誰か引き留めてくれるんなら考え直してやってもいいんだぜ?謎の上から目線で嫁に打ち明けてみるとまさかの1発OK。まあ海外に飛ばされるかもしれんなどという話を以前からしていたのでここは順当か。

上長に相談、課長に伝達、部長と面談、とんとん拍子に話は進みます。あとから話を聞くと対象者80人のうち手を上げたのは60人、そのうち20人は説得され会社に残留し、私を含めた40人が2020年2月末日を持って退職することとなりました。誰にも引き止められなかった私は組織にとっていらない人間だったようです、ハイ。

退職後何をやるか。工場でのライン作業をずっと続けていたので工場務めはもうやりたくない。正直口下手なほうなので営業職など無理。持ってる資格と言えば・・車の免許くらい?

「あなたを採用するとどのようなメリットが弊社にありますか?」圧迫面接としてよくネタにされるフレーズです。しかしながら30年社会人してきて履歴書に書けるような資格が何もないのもこれまた事実。

景気の動向に左右されないインフラ整備の仕事をしよう。資格勉強をしてビルメンテナンスの仕事をしよう。あの時この道を選んで本当に良かったと思います。どこかの工場に再就職したり、退職金をあてにキッチンカーやコンビニ経営などに手を出さなくてよかった。だってこれコロナ禍直前のお話ですから。